2024/02/21

西村かおる会長 ご挨拶 2024/2/22

 三寒四温の毎日、街中を走っていると、向かってくる風に梅や沈丁花の香りが運ばれてきて、思わず深呼吸する季節となりました。暖かな春日となった2月18日、今年は10回目の記念大会となった高知龍馬マランに出走しました。高知は私のふるさとでもあり、コロナ以降は東京との二拠点生活の場でもあります。私は第1回龍馬マラソンから連続出場しており、10回完走することができたことはとてもうれしいことです。

第一回大会は3000人ちょっとの参加者で、応援もとても少なく、雄大な太平洋の海沿いコースは護岸工事中で寂しい大会でしたが、年々賑わいを増し、一時期の参加者は1万人を超えました。しかし他の大会同様、コロナの影響を受け2回は中止、コロナ解禁となった今年は1万人超えを目指した大会でしたが、8000人あまりの参加でした。大会前には経済面も含め、運営の厳しさも報道されました。しかし沿道の応援人数は今まで一番多く、応援方法も工夫され、私設エイドや、バンド、スピーカーを使った音楽など、内容が豊になってきました。それは春の陽気とコロナ解禁のせいだけではなく、箱根駅伝で圧倒の優勝を飾った青山学院の陸上部選手が走ること、また記念大会ということで、子供や車いすの方が参加できるファンラン、42.195kmをペアでタスキリレーする新しい企画があったことも影響したと思います。因みに優勝は箱根で8区間賞を取った青山学院大学1年生、塩出翔太選手の2時間19分20秒でした。

応援に話をもどすと、前日には地元の新聞に参加者全員の名前が出ため、つぶさに確認してくれた同級生や、親戚などから次々と応援ラインや電話がはいり、「どこどこで応援しているから、声をかけて」と嬉しいお声かけがたくさんはいりました。10年前は一部のランナーのためだったマラソン大会が、だんだん市民のお祭りに近い大会に育ってきたと実感し、うれしかったです。

 高知龍馬マラソンのキャッチコピーは「わざわざ高知で走ろう!」です。昭和の時代には、「陸の孤島」と呼ばれた高知の名残でしょうか。それとも、事実上まだへき地から脱してしていないのか? ともかく、沿道で応援してくれる人たちからは他の大会では、ほとんど耳にすることがあまりない「わざわざ、走ってくれてありがとう、ありがとう!」「よう走ってくれた!」、また高齢の方たちは「偉い! 偉い!」という誉め言葉が、頑張れの代わりに連発されたりします。「こちらこそ、応援ありがとう!」の応酬は、ほっこりした力をもたらしてくれます。『ランニングの世界・友の会』でも、参加者同士のやりとりで、ほっこりした力が生まれるような運営をしていきたいなあ、と思いながらゴールした楽しい大会でした。ぜひ、来年はわざわざ、参加してみませんか?     西村かおる

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